◆2009年5月15日再審請求に向け、署名活動が始まりました。
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第3者だからといって証言が信用できるわけではない
無実の片岡さんが収監されて早 日。 日々、高知県警の罪が重なってゆく。
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愛媛白バイ控訴審結審 9月26日
愛媛白バイ控訴審結審 9月26日

高松高裁がバカな判断をするか、まともな判断をするか。よーく見たいと思います。























posted by: enzaix | ★猿でもおかしな裁判所 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |-
所長は判決に介入します。長沼ナイキ基地訴訟。
第五章 葬られた二つの違憲判決
福島裁判官も去る

 この年、司法の世界からも、かつて、時代を象徴する存在だった一人の裁判官が、寂しく去っていった。

 昭和四十八年九月、長沼ナイキ基地訴訟で「自衛隊違憲」の判決を出した、福島重雄裁判官である。九月退官。新聞は故郷で公証人になると報じていた。最後の肩書きは、福井家庭裁判所判事であった。

 「自衛隊違憲」判決の時には札幌地方裁判所第一部裁判長だったのに、十六年後には、地方の一家裁判事にまで格下げされていたのである。

・・・

おかしな平賀書簡の結末

 長沼ナイキ基地訴訟は、また「平賀書簡」問題でもゆれ、裁判所の、こうした体質を、余すことなく露呈した。

 昭和四十四年八月、福島裁判官は、原告側の訴えを受けて、裁判で結論が出るまで、保安林解除の効力を停止する決定を出した。その直前、札幌地裁の平賀健太郎所長が福島裁判官に「保安林解除を決めた農相判断を尊重すべきだ」との意見を手紙に書いて送った。要するに、原告の訴えを棄却しろということである。これが表面化、「裁判官の独立」「裁判官の思想の自由」を巡って、一年以上にわたり激しい議論が交わされた。これが、「平賀書簡」問題である。

 最初は、最高裁も「裁判の公正について国民の疑惑を招いた」と平賀所長を注意処分にしたが、保守派裁判官らが福島裁判官を「反体制的法律化集団・青年法律家協会のリ−ダ−格」と公に攻撃したことから、風向きは一挙に変わり、最高裁も翌年四月には、「政治的色彩を帯びた団体への加入」することに批判的な見解をを発表、十月には国会の裁判官訴追委員会が平賀元所長は不問、福島裁判官を訴追猶予とした。

 これは福島裁判官が書簡を公表した行為を逆に職務違反と認定、そのうえで訴追を猶予したもので、一般の刑事事件の起訴猶予に当たる。この決定に基づいて、札幌高裁は福島裁判官に口頭で注意した。

 まさに”逆転判決”である。

 当時、平賀所長が、個人的見解として、福島裁判官に書簡を送ったとは考えにくい。もっと上の方から指示があったと見るのが常識だろう。「平賀書簡」が、若し公表されなかったとしたら、裁判の独立に対する国家権力の圧力の実態が国民の前に、明らかにされることがなかったかもしれない。だから、本来なら、裁判官の独立を否定した平賀書簡が問題とされるべきなのに、それを公表して、裁判所の権威を失墜させたことの方に、罪をすり替えてしまったのだ。権力は常に保身のためには、あらゆる手を使う。平沢の自白調書の偽造問題を時効で却下したのと同様に、これも本末転倒の発想というほかはない。

 このような経緯と弾圧があったにもかかわらず、福島裁判官は「平賀書簡」事件から四年後の昭和四十八年、敢然として「自衛隊違憲」の判決を出したのである。
posted by: enzaix | ★猿でもおかしな裁判所 | 00:05 | comments(2) | trackbacks(0) |-
「推定無罪」を捨てたか最高裁判所? 「唐辛子」を口に入れたのは誰か 〜倉敷男児窒息死〜
推定無罪の説明がない、裁判員制度のページ

最高裁は「推定無罪」を捨てたようです。リンク先の裁判員制度のQAには1文字「推定無罪」の言葉はありません。

毎日新聞
倉敷の4歳児虐待死:次男に唐辛子、窒息死させた母に2審も実刑判決 /岡山

 ◇弁護側は上告

 当時4歳の次男に七味唐辛子を飲ませて窒息死させたとして傷害致死罪などに問われた倉敷市四十瀬、無職、光中美幸被告(33)の控訴審判決が10日、広島高裁岡山支部(小川正明裁判長)であった。小川裁判長は「悪質で刑事責任は重い。反省の態度も不十分」として懲役4年6月(求刑懲役7年)の実刑を言い渡した1審判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。弁護側は即日上告した。

 判決によると、光中被告は07年1月、自宅で次男翔(かける)ちゃんに七味唐辛子を飲ませて気管に詰まらせ、窒息死させるなどした。争点の光中被告の故意を巡り、検察側は「子供が好奇心から七味唐辛子を一気飲みすることは、通常想定されない」として光中被告の故意を主張。弁護側は一部の鑑定意見から、「誤って七味唐辛子を口に入れ、息苦しさから息を吸って、気管に詰まった可能性がある」などとして誤飲を指摘していた。

 ◇「誤飲可能性なし」

 小川裁判長は「多量に飲もうとすれば、口の中に入りきらない七味唐辛子が散乱するはずだが、その形跡はない。誤飲の可能性はあり得ない」と判断。一方で、「被告人なりに愛情を注いで育児に取り組んできた」と1審同様に情状を考慮したが、1審判決が不当とは言えないとした。

 判決後、光中被告は「(無罪が確実となった)足利事件のこと考えろ」などと声を張り上げて退廷した。

 会見した弁護人の近藤剛、山本勝敏両弁護士は「『子供と2人で部屋にいた光中被告以外、唐辛子を飲ませる人はいない』とした高裁判決は、動機や飲ませ方に言及がなく、ずさん。『疑わしきは罰せず』とした無罪推定の原則に反する」と批判、改めて無罪を主張した。【松井豊、坂根真理】


親子の写真

「唐辛子」を口に入れたのは誰か 〜倉敷男児窒息死〜

 顔と顔をよせあう母と息子。幼稚園の入園式の日の写真です。この9ヵ月後、わずか4才の幼い命が失われました。死因は、大量の七味唐辛子を飲み込んだ、窒息死。

 罪に問われたのは、母親でした。虐待だったのか。それとも事故なのか。

・近所の人
「なにしよんなー、こらー。窓閉めてても、向こうの部屋から聞こえるんですよ。ここまで」。

・被告人の弁護士
「やっぱ、お母さんがしたということを、もっと明確に分る証拠がないと、有罪にはできないんじゃないですか?、と」

関係者が語る、被告の別の顔。そして拘置所からとどいた手紙。

・光中(みつなか)被告の手紙
「翔(かける)の口の中をどうにかしてやらなきゃって、わたしなりにがんばって翔を助けたかった。

-----

 岡山県倉敷市。2007年1月3日、午後1時41分、消防局に1件の119番通報がありました。

・通報記録
「子供が七味の唐辛子、半分以上飲んで、あの、真っ黒なんですよ、口が…。それで、どうしたらいいか。意識は…」。

 通報は母親からでした。救急隊員がかけつけた際、台所に上半身裸の男の子がずぶ濡れで横たわっていました。当時4才9ヵ月の光中翔ちゃん。

 午後3時11分、搬送先の病院で死亡しました。死因は窒息死でした。

 司法解剖の結果、器官からおよそ2.9グラムの七味唐辛子が検出されました。

 翌1月4日未明、警察は翔ちゃんの母親、光中美幸容疑者を逮捕しました。逮捕容疑は3週間前、午前4時ごろに翔ちゃんを着ぐるみ姿で屋外に放置した疑い。さらに別の日に、翔ちゃんの首を絞めた疑いでも再逮捕しました。

・山下洋平さん
「まず確実な暴行の疑いで逮捕し、母親が翔ちゃんの死に関与しているかどうか調べる。警察は、取材に対し、明言こそしませんでしたが、殺人の疑いで捜査を始めていました」。

 当日、警察への取材内容をメモしたものです。「あやまって唐辛子を飲み込んだ」という容疑者の供述。そして「虐待も視野に…」という警察の捜査方針を書き取っています。

(岡山県の会見、2007年1月4日) 母親が逮捕された日、岡山県庁でも緊急の記者会見か開かれました。

・岡山県子育て支援課 吉松裕子課長(当時)
「倉敷警察署のほうから、えー、倉敷児童相談所に、虐待の疑われるケースで、死亡事故、事例があったと、いう報告をうけております」。
「えー、この子供について、えー、病院、あるいは警察等から平成16年の2月から最後が18年の12月の合計6回、えー、通告がございました」。

 県の児童相談所は、以前から母親による虐待の通報を受けていたのです。裸で外に出されている。顔に傷がある。通報は3年間で6回に渡っていました。

・近所の人(1人目)
「子供をしかるというよりはあ、大人相手にケンカしているような口調です」。
・山下洋平さん
「例えば?」
・近所の人(1人目)
「なにしよんな、こらーとか」

・近所の人(2人目)
「泣き声のほうが大きかったですよね。うーん」

・近所の人(3人目)
「どこらへんのレベルでね?こう、通報したらいいのかねえとか。あの、1回ゆったら『教育だから』っていうふうに言われた人もいるみたいで」。

 光中容疑者は、8歳の長男と次男の翔ちゃん3人家族。通報を受けた児童相談所は、2004年から長男だけを児童養護施設に入所させていました。

・倉敷児童相談所 水島真寿美所長
「結果的にこういう事態になったという事は…、問題があったということも含めた中で考えていかないといけないという風に思っております」。

 事件翌日の新聞各紙です。「心配が現実」に。「多くの予兆」。「虐待」の文字が大きくおどりました。私たちのニュースやワイドショーで、当初の「虐待も視野に」という報道から、いつしか虐待死という既成事実を作り上げていました。

・山下洋平さん
「目撃者も物証も無い密室の出来事に、捜査は難航しました。岡山地検は、翔ちゃんの死から半年たって、ようやく起訴に踏み切りました」。

-----

 そのころわたし達は、光中被告から7年間にわたって、子育ての相談を受けていた心理士の女性にたどり着きました。

・光中被告から相談を受けていた心理士
「おこってなくても声が大きいから、でも外の人がね、大きい声聞いたら、あのー、それだけでおこっていると思われるよう、ゆうぐらい」。
「で、家の中よりも、人がいる時のほうが叱る。人の手前、こう、あの、きちんとしつけをしてるんだ、というのをちょっと、アピールしたい、したいのかな?、と」。

 心理士が語ったのは、懸命に子育てに取り組む光中被告の姿です。幼稚園への送り迎えや行事の参加は欠かさず、英会話やダンスなど熱心に習い事をさせていました。

・光中被告から相談を受けていた心理士
「翔君が字が書けるようになったり、計算ができるようになったりすると、それが、もう、自分の喜び」。

・山下洋平さん
「翔ちゃんはお母さんの事どう思ってたんですかね?」

・光中被告から相談を受けていた心理士
「大好きだったと思いますよ…。だからお母さん喜ぶ事はしたいし、うーん、だからお母さんがダンスおどってみい、というたらもう、ほんと、目の前で踊ってくれて、お母さんが笑ってくれると嬉しかったり…」

 これまで伝えきれてなかった光中被告の別の顔。さらに親子により近くで接していた人達を訪ね歩きました。

・光中被告がよく使っていたタクシーの運転手
「いわゆる遊びに出る時も、翔をつれて一緒にのみに行く。あの、かわいがっとって人の前にもつれていって、そうやって『こりゃ私の子です、子なんよ』って紹介できるゆう事は、こりゃも親の愛じゃ」。

 また翔ちゃんを診察していた医師は、待合や診察室での親子の様子について「お母さんに頭を叩かれた翔ちゃんが、足を蹴り返すなど、兄弟げんかのような感じだった」と話します。

 一方光中被告自身との母親との関係についての証言もありました。

・幼少期の光中被告を知る人1
「虐待されとったんじゃねえかと思う。親に。 怒ったりしよった。激しゅうな」。

・幼少期の光中被告を知る人2
「お母さんが2階から彼女のものを投げてたり、あと、外に立たされてるのを見ました」。

 光中被告は、生後6か月の頃両親が離婚し、母親に育てられました。裁判での弁護側での陳述によると、投げ飛ばされて骨にひびが入ったり、熱湯を腕にたらされたり、洗濯機に入れられた事もあったといいます。

・光中被告から相談を受けていた心理士
「もう、自分の中では、もう、絶対同じようにはしたくないゆう気持ちの中で…、育てるんですよね。でも、ま、しつけで、こう、ちゃんと育てないといけないいうことでやった事を、もう、近所の人にしろ、あの…、周りの人がそうやってすぐ、言って、子供を保護したり、私を悪者扱いするみたいな」。

 被告自身の声を聞くため、私たちは、拘留中の光中被告に手紙を出しました。接見禁止が解けた去年9月以降、これまでに交わした手紙は四十通以上。翔ちゃんが亡くなった日のことは、こう記しています。

・光中被告の手紙
「翔が逝ってしまった日。七味を口に入れて、なんともいえない声を出していて、その時に、私自体、見た時から、パニックになって、とりあえず、翔の口の中を、どうにかしてやらなきゃってしか頭にうかばなくて…」。
「私なりにがんばって、翔を助けたかった。どうして翔じゃなくて、私じゃなかったのか」。

 手紙につづられていたのは、わが子を失った事への深い悲しみでした。

・光中被告の手紙
「かん(長男の名前?)、ごめんね。かんにはママしかたよる人がいないのに、そのママが翔を守ってやれなかった。できることなら、もう一度、翔を産みたい」。

-----

 去年8月、1年2ヵ月に及ぶ公判前整理手続きを経て、裁判が本格的に始まりました。

 「自ら七味を口に入れるとは考えられない」とする検察と、「偶然よる不運な事故」だとする弁護側。ポイントは、「大量の七味が食道ではなく、器官に詰まっていた」という点です。器官に物が入った場合のメカニズムについて、専門家に聞きました。

・岡山医療技術専門学校 花崎 花音専任教員
「ここは空気の通り道の器官です。すぐ後に食道があります。私たちがものを飲み込む時には、ここの口頭蓋(こうとうがい)というふたが閉まって、食べ物は食道に入っていきます。もし、間違って、食べ物が器官に入ってきた時には、この壁を刺激して、咳が出ます。そして、咳は食べ物を外に出すという事になります」。
「こちらが風船を使った肺の模型です。吸って吐く、吸って吐く、吸って吐く。(横隔膜と肺の伸縮をあらわす)。器官に物が入ったとき、普通の呼吸では、このように出て行きませんが、咳をしたときには、一気に出て行きます」。
「通常は細かいもの吸い込むと咳が出ますので、器官を詰まらせるほど沢山、粉を吸い込むのは難しいかと思います」。

・山下洋平さん
「翔ちゃんの気道から検出された七味唐辛子は、およそ、2.9グラム。のどから、こちら、器官だけではなく、更に奥の気管支にまで、唐辛子は到達していました。 通常では考えられないこうした事態は、一体どのように起きたのか」。

 裁判では、三人の医師が鑑定にあたりましたが、その見解は、それぞれ異なっていました。

 1人目の医師は、翔ちゃんが激しく泣くか、息を吸っている時に外から大量の七味を入れると器官まで入る。そして咳ができないよう、そとから口や鼻をふさいだため窒息したのではないかと見ています。

 2人目医師は、激しく泣くなど強く息を吸っている時に七味が器官に入れば、口や鼻を押さえなくても窒息死に至る可能性もあると証言。

 そして3人目は、翔ちゃんの口や鼻をふさいで呼吸をできなくし、息を吸おうとしたところで一気に七味をいれ器官をふさいだ可能性をあげています。肺に空気を吐き出す余力がなく、咳ができないのです。

・山下洋平さん
「3人中2人の医師が、口や鼻をふさぐなど外からの力が加わった可能性をあげています。これに対し、弁護側が突いた矛盾。それは、こうして、口や鼻を押さえると、当然、激しい抵抗が予想されるんですが、翔ちゃんの顔や光中被告の手には、一切外傷がのこっていないという点です」。

-----

 弁護側は、「三者三様の鑑定結果から、母親が飲ませたかどうか、断定はできない」と指摘。そして翔ちゃんが母親の注意を引くために、自分で七味唐辛子を口に入れたのではないかと、主張しました。

 被告の供述を元に弁護側が示したシナリオは、こうです。

 この日光中被告は、翔ちゃんがおかしを盗み食いした事を叱った後、居間のコタツでうつぶせになってまどろんでいました。夜間のスナックの仕事や趣味のダンスの練習で、疲れがたまっていました。翔ちゃんは叱られて、おお泣きしながら、ひとりでおもちゃを片付けていました。コタツの上には、年越しそばに入れた七味唐辛子のビン。

・山本勝敏弁護士
「子供さんが、叱られた時なんかにね、お母さんの気を引こうとして、声を上げるなり、なんらかの行動をする事があると」。
「七味唐辛子というものが、たまたま身近に合ったので、それを口元に持っていって、入れて見せるという、そういう風な事で、お母さんの気を引こうとしたところが、中蓋があいてたもんだからいっぺんにガパっと入ってしまった」。

 翔ちゃんは幼稚園で、先生を叩いたり、1人だけ違う部屋でウロウロしたりと、周囲の気をひく行動が多かったという証言があります。冷蔵庫のしょう油を飲んで口の中や服を真っ黒にしていた事もあったといいます。弁護側は、「周囲が虐待のイメージを過剰に膨らませ、それを元に捜査側が筋書きを描いた」と指摘しました。

・近藤 剛弁護士
「虐待があるという風に新聞報道でされてたけど、結局近所でおったね、証人というか出てきた方もね、直接見て無いんですよね。結局大きな声を出しているのを見たと、聞いたと」。

・山本勝敏弁護士
「お母さん自体が虐待を受けてきた経験を持っていて、まあ、人に対する接し方がうまくできない。外の人から見ると、『またあの人が大きな声をあげている』とか、それから頭をちょっと叩いたような事が、言葉と一緒になって、激しい暴力のようにとらえられると」。

-----

 そして裁判では、鑑定にあたった医師二人が、遺体の状況から「日常的な虐待を受けていた形跡は見られない」と証言したのです。

 注目されたのは、リンパ系の臓器「胸腺」の大きさです。胸腺は、長期間ストレスが加われば縮み、通常大人になるにしたがって小さくなります。虐待を受けている子供の場合、2グラムから3グラムになるケースも多くありますが、翔ちゃんの胸腺は55グラムと、平均(4歳児の平均40グラム)を大きく上回っていました。

 鑑定医の1人は法廷で「おそらくかわいがられて育ったんでしょう」と述べました。

・光中被告からの手紙(鑑定医からの尋問直後)
「すごくうれしくて涙が出ました。『とても大切に、すごく可愛がられて育ったお子さんだとわたしは思えますけど…?』っていう言葉です。医学がしょうめいしてくれてます」。

 対する検察側は、光中被告の犯行を裏付ける「不自然な行動」をあげました。救急隊員が駆けつけた際、七味唐辛子のビンがコタツの上ではなく、台所のテーブルの上においてあった点です。しかもキャップと中蓋も締められた状態でした。さらに、すぐに119番通報をしておらず、コーポ1階の住人を呼びに行った際、普段は大声で話す被告が、静かな声だった事も指摘しました。

・検察
「被告人は、不合理な弁解に終始し、反省の情は微塵も無い。わずか四才で、母親によって命を奪われた苦痛は想像を絶する」。

 検察の求刑は暴行なの罪とあわせ懲役7年。その後光中被告が最終陳述に立ちました。

・光中被告
「やってもいないことで刑務所に行くくらいなら、即刻死刑にしてほしい。天国の翔の元に行きたい」。

 判決の言い渡しは、年明け、1月9日。

-----

 1月9日午後一時半。判決公判では、70席ある傍聴席が全て埋まりました。

・高山光明裁判長
「主文、被告人を懲役4年六ヵ月に処する」。

 高山光明裁判長は、「4才児が自らの口の中に七味唐辛子を入れたとは、医学的にも常識的にも到底認められない」。と判決理由を述べました。「本件現場には、被告人と被害児童しかおらず残された唯一の可能性は、被告人が入れたということだ」。

 宙を見つめたまま判決理由を聞いていた光中被告は、この瞬間裁判長をキッとにらみつけました。

 一方で判決は、検察が主張する「口や鼻をふさぐ暴行は、解剖所見上認定できないとして退け、被告による日常的、継続的な虐待も認められない」としました。

・高山光明裁判長
「不遇な家庭環境の中で、わが子との接し方が判らず養育方法には不適切な点が多くあったものの被告人なりに愛情を抱いて育児に取り組んでいた」。

 裁判長は、光中被告が七味唐辛子を口に入れた直接のきっかけは、「全ての証拠に照らしても明らかではない」と、動機の解明は避けました。

-----

判決後の弁護団会見

・山下洋平さん
「なぜ裁判官達は、こういった判決を書いたんだろう思いますか?」

・山本勝敏弁護士
「あの、職業裁判官の、まあ、一番悪いところが、出たような感じはしますね。ようするに予断偏見じゃないけど、これがやったんじゃなかろうかというふうな、認識を持ってそれに沿う証拠を集めてくると」。
「ほんと裁判員裁判になったときにどうかなというのは正直思いましたね、今回の判決で」。

・近藤 剛弁護士
「検察庁がね日常的な虐待があるというような筋書きで、当初ね、その延長でやったということマスコミに流してね、それで、周りがそういう風に思い込んできた、という事があると思うね」。

-----

 岡山県は、翔ちゃんが亡くなる前に虐待を疑う通報を6回も受けていた事から、医師や弁護士など外部の有識者による検証委員会を立ち上げました。そして児童相談所の職員から聞き取りなどを行い、「一時保護などで母と子を分離すべきだった」と結論付けていました。

 私たちは、児童相談所の記録表を入手しました。そこには、激しい口調で職員にくってかかる光中被告の言動が詳細に記されています。

 「食べる事着る事いちいちうるせんじゃ」、「なんでも怪我をしたら虐待といいやがって」、「わしも自分の親からナイフで切られてるんじゃ」、「逮捕しに行け〜」

 倉敷児童相談所は虐待の疑いで長男を施設に入所させた後、光中被告に教育プログラムを実施してきました。この最初のステップが、「自分が虐待した事を認識する事」。プログラムの実施状況を見ると、光中被告はこの第一段階で躓き(つまづき)、その後のステップに、まったく進めていませんでした。

 個人的に被告の子育て相談にのっていた、心理士の女性らと行政との連携はありませんでした。

・光中被告から相談を受けていた心理士
「『虐待』いう言葉にすごく反応する、人で、虐待いう言葉出しただけでカチンときて、あとの話は聞かないぐらい。みんながみんな、虐待を認めたところからプログラムを始めましょう、そうしないと帰しませんよ、いうことで始めると…、うーん、前すすまないこともあるんじゃないかな、と」。

・こども虐待防止専門委員会 小池 将文委員長
「少なくとも検証委員会では、そういう視点からの、議論というのは…なかったです」。
「そのひとの一番、その、ひどい部分ていうところだけが、クローズアップされて、もう、それだけでその人の、あのー、全人格のようにですね、見るっていう事が、あるかもしれない」。

-----

 光中被告の母親をたずねました。

・光中被告の母親
「私のやってる事、育てた事は全部全てが万事、逆になってるんですよ。あの子の考えがね、だから、それに対して私がお答えする事はないっていう事なんです」。

・山下洋平さん
「今回この翔ちゃんのね、事件がおきたって言う事は、」

・光中被告の母親
「翔そのものも、私生まれた事さえ知らないんですよ。顔も知らないんですよ、初めて会ったのが遺体と直面しただけですよ。そういう現状でね、私が、何が答えができますか」。

 光中被告は、一審の岡山地裁の判決を不服として控訴しています。

・光中被告の手紙
「はっきり言います。期待は全くしていません。でも、今回は私だけの問題ではなく、子供達、(長男、次男)、信じてくれてる人達、そして、他の人に対して偏見を持って人の陰口を言っている大人に対して、考えをあらためてもらいたい」。

-----

 市街地を見下ろす高台に、身寄りが無いお年寄りらをまつった共同の墓があります。

 光中翔ちゃんはここで静かに眠っています。

ナレーション 田嶌万友香
声の出演 多田昌代、多々納斉
取材・構成 山下洋平
製作・著作 KSB瀬戸内海放送

テレビ朝日|テレメンタリー http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/
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目撃していないという可能性がないとは必ずしも言えないわけではない。どこかで聞いた・・・
自分に責任がかからないように「いかにも、自分の決定ではないかのように」ごまかしてんだよな。バカタレ。

第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

信じられないこじつけ論法 (4)


・・・

 また、色々な事件の判決文を読んで、なんと否定を重ねた表現が多いことか、といつも感じる。「必ずしも……といえなくはない」などはまだいい。三重否定、いや四重否定まである。「目撃していないという可能性がないとは必ずしも言えないわけではない」。意味不明だ。もはや、日本語ではない。主語もわからず、三十行四十行も句読点がない文も相変わらずだ。これらの多くは、先に決めた結論へこじつけるための裁判官のごまかしである。判決文に否定を重ねた表現などを使うことを禁じるべきだとすら私は思う。



粟野 仁雄 著
「この人、痴漢!」と言われたら―冤罪はある日突然あなたを襲う (中公新書ラクレ)

現在、片岡晴彦さんを支援する会は、高知白バイ事件の再審のために署名活動中です。ezaixは、十万人(以上)の署名が必要と思っています。

皆さん、時速10キロメートルで1メートルのブレーキ痕がおかしいと思ったらぜひ、署名をお願いします

署名はこちらから↓
「片岡さんを支援する会 再審請求への署名のページ
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警察の偽造調書を見破る気がない裁判所

粟野 仁雄 著
「この人、痴漢!」と言われたら―冤罪はある日突然あなたを襲う (中公新書ラクレ)

第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

信じられないこじつけ論法 (4)


・・・

 「(筆者注・目撃者二人の)証言が事実に反するとは断定できないものの、員面調書が何らかの方法で偽造された、あるいは実況見分調書が二人の立会いや支持説明なくして作成されたとも断定できず、証拠上、明確な判断、ないし合理的な説明をする事は困難であり、これらは(同・Kさんの法廷での)証言が捜査段階における員面調書、実況見分調書の内容と異なるとの一事をもって、信用性を減殺されないという意味での斟酌(しんしゃく)事情にすぎない」。

 要は「偽造したかどうかは分らないが、調書は信用できる」と言っているのだが、裁判官はこうしたわかりにくい表現を駆使して、警察を助けているのである。


このような事が平然と日本全国で行われているのに、たまげます。
現在、片岡晴彦さんを支援する会は、高知白バイ事件の再審のために署名活動中です。ezaixは、十万人(以上)の署名が必要と思っています。

皆さん、時速10キロメートルで1メートルのブレーキ痕がおかしいと思ったらぜひ、署名をお願いします

署名はこちらから↓
「片岡さんを支援する会 再審請求への署名のページ
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調書偽造の手口と見逃すダメダメ裁判官
第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

信じられないこじつけ論法 (3)


 「法廷で証人が、そんな調書は見たこともない、と言っている。それなのに、裁判官は、サインと押印さえあれば、目の前の人の証言よりも調書を信用する。それが問題なのです。一度サインを手にすれば、写し換えての調書偽造は今の技術なら簡単なことです。」

 平野弁護士によれば、サインの偽造にはいくつかの方法がある。そのうち一つに韜晦(とうかい)文字がある。韜晦とは「隠して晦(くら)ます」の意味。要は、サンプルを見ながら何度も練習して他人の署名(ほんでは書名)そっくりに書くことである。本当の署名のある紙の上に半透明のハトロン紙を置いてペンでなぞる、敷き写しと言う方法もある。

 澤野祐輔さんのミニバイク事故での目撃者KさんとMさんの二人の員面調書は、前のページまで普通のコピー用紙だったのに、署名のある紙はハトロン紙だった。そもそも、警察が調書にハトロン紙などを使っていること自体がおかしいではないか。

 平野弁護士は「被疑者と違い、目撃者は自分のことでもないので、証言内容の正確さを必死に確認したりしない。警察も何度も呼び出せないから、聴取した日のうちに作ってしまいますが、手書きの調書に署名させておいて、後でワープロで作り直す。そこでこうした偽造工作もできるのです」と打ち明ける。

うすうす感づいておきながら、見逃してんのかも知れんな。

 粟野 仁雄
「この人、痴漢!」と言われたら―冤罪はある日突然あなたを襲う (中公新書ラクレ)
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存在を否定するものではない。あるから問題なんだろう!偽物が。
第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

信じられないこじつけ論法 (2)

・・・

 この事件では被告人の片岡晴彦さんにとって最後の砦である、「警察が証拠を偽造した」という主張も、裁判では認められなかった。

 写真のスリップ痕は二本ともタイヤのすぐ後だけが濃い。習字でも書き出しが濃くなってしまうのと同じだ。高知地裁の一審で証言中にその不自然さを問われた警官は答えに窮した。ところがなんと、片多康裁判官が手助けしたのだ。

「白バイから漏れた液体とかが付いたりしたのでしょうね」

 現場路面の傾斜を見たが、白バイからバスと反対方向へ下がっていた。だから、バスのほうに流れるはずもない。液体がそこだけに飛んだのか。そしてスリップ痕は事故翌日には消えていた。摩擦で溶けたゴムがこびりつく本来のスリップ痕なら「乾く」などありえない。それでも控訴審で柴田裁判官は「ブレーキ(スリップ)痕には一部不合理な点があるが存在を否定するものではない」とした。

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>存在を否定するものではない

たしかにそのとおり。片岡さんだって存在は否定していない。偽物のブレーキ痕があると言っている。

現在、片岡晴彦さんを支援する会は、高知白バイ事件の再審のために署名活動中です。ezaixは、十万人(以上)の署名が必要と思っています。

皆さん、時速10キロメートルで1メートルのブレーキ痕がおかしいと思ったらぜひ、署名をお願いします

署名はこちらから↓
「片岡さんを支援する会 再審請求への署名のページ
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判決は「白バイが前方不注意かどうかは、事故には関係ない」という。
第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

信じられないこじつけ論法 (1)

 「整理されたものに引っ張られやすい」のなら、まだわかる。私も、せっかく長時間、誰かを取材しながら、後日、発言だけが大量に綴られたノートを読み返すのが億劫(おっくう)になり、新聞や雑誌記事なども参考にしてしまう事がある。

 ところが最近の判決では、信じられない論理飛躍や、こじつけが目立つのだ。

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 高知県の「白バイVSハイスクールバス事故」(第1章44ページ参照)の判決もわけのわからない論理だった。

 高松高裁の柴田秀樹裁判官は、「目測訓練している白バイ隊員の証言は信用できる」としながら、「バスは動いていなかった」という校長の証言を「学校の責任を回避するためで信じられない」と排除した。しかし、警察側は身内でも信用できる、という事だ。さらに「白バイは猛スピードで追い抜いていった」との軽四自動車の運転手の証言については「第三者であるからといって信用できるわけではない」とした。利害関係のない第三者なら信用できるというのが普通だろう。この完全な論理矛盾を裁判官はどう説明するのだろう。

 判決は「白バイが前方不注意かどうかは、事故には関係ない」という。自損事故でもなければ、交通事故とは物理的な両者の動きによって決まるはず。一方の動きが「事故には関係ない」という論理も信じられない。「はじめに有罪ありき」の、驚くべきこじつけ論法である。

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>高松高裁の柴田秀樹裁判官は、「目測訓練している白バイ隊員の証言は信用できる」としながら、

当然、

白バイ隊員の証言を「警察の責任を回避するためで信じられない」

と、排除することも出来たわけだ。
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2009年6月29日 次回予告 「それでも僕らはやってない〜収監その後…新たなる闘い〜」 御殿場事件
ドキュメンタリ宣言

次回予告

2009年6月29日
※一部地域のぞく

それでも僕らはやってない
〜収監その後…新たなる闘い〜


無実を訴えながら収監された少年たち。
放送後、大反響を呼んだ「御殿場事件」
番組HPへ2万件を超えるアクセスが寄せられた。
それを受け、番組では前回伝えきれなかった「真相」を紹介する。
警察内部から”事件の存在自体を疑う”発言、そして気象学の権威達が「判決」の異常性を次々に指摘。
獄中で自由を奪われた少年たちと家族の新たな闘いと最新情報をお伝えします。

それでも僕らはやってない〜収監その後…新たなる闘い〜
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検察の言いなりになる裁判官たち
第2章 冤罪を生み出す人たち

3 裁判官の問題

検察の言いなりになる裁判官たち

「それでもボクはやってない」の周防正行監督は、「何が冤罪を生み出しているのか、その理由を聞かれたら、僕は裁判所が一番悪いと答えます。被害者の証言だけで起訴されるのがそもそもおかしいのですが、実際上その証言だけで有罪にされてしまいます。裁判所は証言の信用性を裏づける証拠がなくとも、検察官の書いた調書を信頼し、一方的に事実認定をしてしまう」と話す(『冤罪File』創刊号のインタビューより)。周防監督は主として痴漢冤罪のことを言っているのだろうが、捜査機関ばかりが糾弾されがちな冤罪事件も、詰まるところ裁判官のあり方に収斂(しゅうれん)されるのだ。

 警察、検察は何も面白がって「いんちき工作」をしているのではない。警察の捜査官は、逮捕した被疑者が不起訴になれば大きな罰点となる。一方、検察官は起訴有罪率九十九・九パーセントの中、起訴した被告人がたびたび無罪になれば出世もおぼつかない。無罪にならなくとも、求刑の懲役年数の半分以下の判決が出ると、検察庁内で「要調査事案」とされる。裁判で負けるくらいなら逮捕・起訴しないほうがましなのだ。駄洒落ではないが、おかしな捜査と操作は、すべて裁判が念頭にあるから行われるのである


>裁判で負けるくらいなら逮捕・起訴しないほうがましなのだ。

で、警察官と検察官の「出世の欲望」のために、冤罪被害者が作られていくわけだ。

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